第4章 極限定理と推定
収束の種類
- 確率収束
- 概収束
- 分布収束
収束の関係
- 概収束 ⇒ 確率収束 ⇒ 分布収束
- 逆は一般に成り立たない
標本平均と標本分散
\[
\bar{X}_n=\frac{1}{n}\sum X_i
\]
\[
S^2=\frac{1}{n-1}\sum (X_i-\bar{X}_n)^2
\]
大数の法則の直感
- 試行回数が増えると平均が安定
- コイン投げの例で理解
弱大数の法則
\[
\overline{X}_n \xrightarrow{\mathbb{P}} \mu
\]
- 確率収束を保証
強大数の法則
\[
\mathbb{P}(\lim \overline{X}_n=\mu)=1
\]
- より強い収束を主張
チェビシェフの不等式
\[
\mathbb{P}(|X-\mu|\ge k\sigma)\le \frac{1}{k^2}
\]
- 大数の法則の証明に用いる
中心極限定理の直感
- 標本平均の分布はほぼ正規
- 標本サイズが大きいほど近似が良い
中心極限定理の式
\[
\frac{\sqrt{n}(\bar{X}_n-\mu)}{\sigma}\xrightarrow{d}N(0,1)
\]
- 分布の形によらない性質
ド・モアブル・ラプラスの定理
- 二項分布の正規近似
ポアソン少数の定理
- 成功確率が小さい二項分布 \(\to\) ポアソン分布
区間推定の考え方
- 母数を含む区間を推定
- 信頼係数 \(1-\alpha\)
正規分布で分散既知
\[
\bar{X}\pm z_{\alpha/2}\frac{\sigma}{\sqrt{n}}
\]
- 標準正規の上側点を使用
正規分布で分散未知
\[
\bar{X}\pm t_{\alpha/2}(n-1)\frac{S}{\sqrt{n}}
\]
- t分布の上側点を使用
サンプルサイズの決定
- 区間幅を希望に合わせて求める
仮説検定の基礎
- 帰無仮説と対立仮説
- 検定統計量と棄却域
t検定の例
\[
T=\frac{\bar{X}-\mu_0}{S/\sqrt{n}}
\]
- 自由度 \(n-1\)
よくある誤解
- 標本サイズが大きければ必ず正規になるわけではない
- 独立性が必要
シミュレーション例
- Pythonコードで確認
- 実験でCLTを体感
まとめ
- 大数の法則と中心極限定理は統計の基盤
- Ch4-problems.mdを解いて理解
チェビシェフの応用例
- 標本平均のばらつきの上界を求める
- 大数の法則の定量的理解
収束の速度
- 分布によって異なる
- コーシー分布では平均が収束しない
連続性補正
- 離散分布から連続分布へ近似するとき
- 0.5 を加減して補正
区間推定の例
- 平均500gの製品の重量測定
- 標準偏差既知の場合
仮説検定のp値
- 棄却域ではなくp値で結果を示す
計算例: t検定
- サンプル平均と標準偏差を計算
- t分布表を参照
応用分野
- 品質管理や医療統計など
- CLTの前提確認が重要
練習問題リンク
- 詳しくはCh4-problems.md参照